2019-01-01から1年間の記事一覧
海難事故が多発する18世紀フランス、オタクだったフレネルが開発したのがフレネルレンズ。このおかげで小さな光を効率よく集めることができ、船上の人々に文字通り希望の光を届けます。まさに必要は発明の母であることを知りました。さらに、このレンズのお…
ブルーバックスからのご紹介。学園ドラマテイストの生物学の漫画テキスト。 内容はめちゃくちゃ高度です。教科書で理解しずらい内容が漫画だとするすると理解できます。受験生や専門家だけでなく、一般の方にもおすすめ。この内容が理解できれば立派な専門家…
NHKスペシャルの本には良書が多い。これはまさにそれ。最新の話題提供と素人にもわかりやすい解説。内容も読みごたえがあるが、私が最も感動したのはその文章体。翻訳語修飾であるエピジェネティクスを「DNAスイッチ」と例えるレトリックには脱帽。このスキ…
今日はライフサイエンス系研究者必読の一冊をご紹介。ここ数年、Nature, Cell, Science誌をにぎわせている相分離のバイオロジーの教科書です。この本では,細胞内の液液分離の成果を整理し,これまでの概念を塗り替える「相分離生物学」という新しい分野を紹…
イスラム史、皆さんはどのくらい知っていますか? ぶっちゃけ、大して知らないですよね。シーア派、スンニ派などのワードくらいは知っていると思いますが。少し前なら、アラブの春、9.11、湾岸戦争、サダム・フセイン、というワードもよく目にした時代もあり…
今日はこの一冊。今回は引用ベースの紹介です。 この世に生を受けた時点で、全ての人は何かしらの可能性を持っている。一流は無理でも“超二流” にはなれる。 誰しも一流になって活躍したいと言う願望を持っている。しかし、現実にその才能に恵まれている人は…
とても実用的な本です。システム工学をやりたいと思う私にとって、この本はかなり勉強になりました。本の表紙の文言をご紹介します。 材料、装置、そしてプロセスの設計は文章では行えません。数学が強力な武器となります。本書では、化学工学を学ぶ上で真に…
本のそでに書かれた一文。「組織としての危機管理能力、指揮系統の柔軟性と迅速性がなければ、ただの張子の虎である。」耳が痛くありませんか?そこの上長の皆様!お願いしますよ、マジで。 この本は、戦争中の陸/海軍の作戦行動の欠点を明らかにし、組織論…
今日は少し小難しい本をご紹介します。一番難しい書籍かも、専門性が高い意味で。 本書のタイトルである、「複雑系」とは何か。一言で説明すると、 世界をシステムベースで再定義する科学。複雑なものを複雑なまま捉えようとする科学 といったところでしょう…
橘氏は本当に切り込んだテーマに取り組みますよね。この人にはタブーがないのでしょう、私と一緒かな。。。そもそも下級でいけないのか、上級は本当にいいのか、という根本的疑問はあります。。 キーワードは「モテ」「知能社会」「リベラル化」「グローバル…
(久しぶりの投稿です。今日よりまた投稿を再開します。) なかなか刺激的なタイトルですよね。ただ難しい数式はほとんど出てこないので数式アレルギーなあなたにも大丈夫♡ で、肝心の内容ですが、物事の微小変化を捉える「微分」と、その微小範囲を積算する…
「研究が進まない理由は,君のせいではない。こういう指導者に巡り合わなかったからです。研究で迷える大学院生や若手研究者諸君,まだ間に合うぞ! 本書を一読して研究を立て直せ! 」こんなに励まされるメッセージが他にあるでしょうか。ちなみに、これは帯に…
まずこの本の帯が衝撃的です。「平凡な人ほど他人を蹴落とし、のし上がる。児童虐待、東芝不正会計、日大悪質タックル、ボクシング協会会長……すべて他人事ではない!『ヤバい権力者』から身を守れ!」 平積みされている新書コーナーの中でとても目立つビジュ…
今回はテイストを変えて、この書評ブログを立ち上げた個人的なきっかけを気の向くままに書いてみたいと思います。 先日、某部署のとある方が、本タイトルのようなことを述べられていました。たしかに、まあそうかなと思う方が多いかと。私もその一人です。で…
目次をパラパラみて巷に出ているような自己啓発本かなと思って読んでみましたが、内容はかなり深いです。著者の島岡先生 (現三重大教授、ハーバード大学医学部でPIでした。) が悩みに悩まれ、ご自分なりの回答を出されていることがよく伝わってきます。関連…
タイトルに偽りなし。図鑑なみにイラストが多いです。数式による説明も省かれずにきちんと説明しています。少しでも統計をかじったことのあり、かつ重度の数式アレルギーでなければ、スイスイ読める内容です。個人的には、主成分分析(6章 多変量解析)とは…
企画書つくりの本は書店コーナーにあふれかえるくらい陳列されています。ロジカルシンキングを重視するものやフォーマットを強調するものまで。その中から自分が一番しっくりきたのがこの本でした。著者らのサイトで紹介されているようにこの本の売りは次の…
3章の「共同作業が創造性を殺すとき」 (p.112-) は衝撃的でした。チームワークを優先させ、社交的な場をもたらされるとする状況を「新集団思考」と手厳しく批判しています。「一度に二つのことをこなしているように見えても、実は二つの作業のあいだを行き来…
「言ってはいけない」と言われると、かえって言いたくなりますね。。。 この本、実はめちゃくちゃ売れています (執筆時にはAmazonの社会学概論の売れ筋ランキング1位のときもありました)。 巷にあふれる耳ざわりのよいことより、刺激的な話を聞きたい方には…
伝わるデザインのルールの土台となる考え方を丁寧に示しています。具体的には、フォントや文字の大きさ、グラフの作り方、空白の取り方、配色等々。初めてこのような本を目にする方はちょっと細かく思えるかもしれません。ただ、その工夫を施すと格段に見や…
まず帯が目を引きます。”子どもは「人質」、親は「奴隷」!?” なんというキャッチコピーなんでしょうか?どうやら、奴隷、人質は江戸時代に終わったものではないようです。次に内容について。事実は小説より奇なり。PTAってこんな組織なんですねー。PTAのリア…
目次をパラパラみて巷に出ているような自己啓発本かなと思って読んでみましたが、内容はかなり深いです。著者の島岡先生 (現三重大教授、ハーバード大学医学部でPIでした。) が悩みに悩まれ、ご自分なりの回答を出されていることがよく伝わってきます。関連…
今回の本はいわゆるハウツー本です。ですが、スライド・資料作成のハウツー本に飽きてしまった方に特におススメしたいです。著者は仕事の分析「計る」「数える」「記録する」の必要性を説いています。特に、各々の仕事というマニュアルや教科書がない分野や…
「はじめに」だけでも読む価値があります。著者は「読む本を決める」前に「読まない本を決めよ」と主張しています。昨今、巷でも「本を読め」と言われることが目立つようになりました。そのことと本の発行数の急激な増大との関連に関する指摘はとても新鮮で…
一昔に比べ統計学の入門本が非常に多くなってきました。数式できちんと説明する一般的な本から本書のような「マンガで学ぶ統計学」というようなタイトルの本まで、書店には多くの統計本が並んでいます。種々の統計本を私は多少読みかじりましたが、この本は…
最初に人物紹介。ご存知の方も多いですよね。著者は世界的なアーティストで、東京芸術大学における日本画科初の博士号修得者です (これだけでも凄さがわかります) 。また、有限会社カイカイキキ代表でありマネジャーとしての顔をもちます。2006年ニューヨー…
こんにちは。pyrimidineです。 ブログ名を「某製薬企業研究員の書評ブログ」に変更しました。 シンプルでいいかなと。定期的な更新を目指します。
こんにちは。pyrimidineです。関東圏で製薬企業の研究職として働いています。 この度、前からやってみたかったブログを開設することにしました。 本ブログは書評ベースのブログです。大型書店で仕事に関係する本を中心に大量に本を買い込むので、その備忘録…