相分離生物学

今日はライフサイエンス系研究者必読の一冊をご紹介。ここ数年、Nature, Cell, Science誌をにぎわせている相分離のバイオロジーの教科書です。この本では,細胞内の液液分離の成果を整理し,これまでの概念を塗り替える「相分離生物学」という新しい分野を紹介されています。現在、私たちは生物の教科書に書かれている記述が書き換わる瞬間にたっています。その根拠の一つがこの相分離。細胞内には、液液分離で形成された液滴(ドロプレット)があり,それが転写や翻訳やシグナル伝達の制御,環境ストレスへの応答やアミロイドの形成など,さまざまな生命現象と密接に関わっていることが報告が相次いでいます。業界関係者は必読です。